こんにちは。行動インサイト研究所です。
今日は日常生活で使える行動経済学の知識について解説します。
それが、コミットメント!!
こいつ何言ってんだって感じだと思いますので、事例をもとに説明していきます。
本日の内容は子どもを持つ親には必見のブログとなっておりますので是非最後までお読みください。
時間整合性と時間非整合性

お母さん、今日こそはしっかり宿題やるね~
(その前に、ゲームやな)

偉い!
一時間後

ん~。そろそろ勉強始めるかあ
あとワンプレイ!!

いい加減、勉強しなさいよ
次、宿題忘れたらゲーム没収よ

今やろうとしてたのに。
お母さんのせいで、やる気なくなったわ

(このバカ息子)
こんな体験、ありますよね?
私も実際、小学生のころ母親に何度も叱られていました(笑)
ということで、まず子どもの性格を行動経済学的に分析してみます。
時間整合的な人:ある人がある時点で立てた最適計画が、その後の時点でも最適計画を実行できる人のことをいう
時間非整合的な人:ある人がある時点で立てた最適計画が、その後の時点では最適ではなくなる人のことをいう

こいつ、何言ってんの?
わかります。簡単に説明すると
息子さんは、時間非整合的な人でしょう。
では、この息子さんをどのようにすれば宿題を取り組んでくれるのか。
と、その前に、時間非整合的な人にはさらに2つの性格に分類できます。
ナイーブな人とソフィスティケーティドな人
時間非整合的な人はさらに二つの性格に分類されます。
それは、先延ばししてしまうことを先に認識していないナイーブ(naive)な人と先延ばしにしていることを既に認識している人ソフィスティケーティド(sophisticated)な人と呼びます。
おそらく、今回の事例の子どもは、ナイーブな人ですね笑
ということで、本題の時間非整合性の人への対応策について考えてみようと思います。
コミットメント
ここまで説明してきましたが、とうとう子どもに宿題をさせるための方法を教えましょう。
その前に、コミットメントについて説明します。コミットメントとは別の行動が選択できないように事前に自分の行動をある行動に制限しておくことを言います。
本題に戻り、先ほど、お母さんが言っていた

いい加減、勉強しなさいよ
次、宿題忘れたらゲーム没収よ
このセリフ実は、コミットメントなんでです。

ん?でも子どもは結局やる気失ってるよね?
そうなんです。子どもは宿題をしていません。この子どもの性格は、時間非整合的でナイーブな人です。
この時間非整合的でナイーブな人には外部からのコミットメントが必要です。(逆に、ソフィスティケーティドの人は自分でコミットメントを作れます。)

え?じゃあ、お母さんは外部からのコミットメントの成功しているのに何で子どもは宿題をしなかったの?
この疑問にはコミットメントの仕方について学ぶ必要があります。
コミットメントのタイミング
コミットメントの方法について説明します。
コミットメントとは、自分が計画を守らなければ何か罰則を与えられる状況を作ることを言います。
そして、注意点としては
そうなんです。お母さんは、コミットメントをするタイミングを間違えてるんです。
つまり、お母さんは子どもが「宿題をするよ」と宣言した時に、「1時間後までに宿題を初めてないとゲームは没収するよ」といったコミットメントをすべきであり、1時間後に宿題を実際に行っていなかった場合は本当にゲームを没収するのです。
こうすることによって、次回には同じコミットメントを実施した際に子どもは必ず宿題をせざるをえないでしょう。
まとめ
本日は、コミットメントについて学びました。
コミットメントは実際の生活でもかなり使える方法であると思います。しかし、重要なのはコミットメントのタイミングです。このタイミングを意識してこれからも教育に生かしてみて下ささい。
ご両親たちもこの行動ができないなら、自分でコミットメントしないといけませんね!!
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<参考文献>
大垣ほか(2014)「行動経済学 伝統的経済学とその統合による新しい経済学を目指して」<行動経済学 – 伝統的経済学との統合による新しい経済学を目指して 新版 | 大垣 昌夫, 田中 沙織 |本 | 通販 | Amazon>

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